山とベンチとノラちゃん
山に住み始めた25年ほど前、
ちょこっと座れる石の彫刻ベンチを
作ってもらった。
作者は13歳から石を彫り続けている、
石とお話できるちょっとヘンな人。
彼にいわせると、
石の年齢は1億年で1歳。
総じて、九州の石はみんな
若いそうだ。
ウチのベンチはどうか？
建築用としてアフリカ辺りから
入って来たヤツだから、
ま、ピチピチ以上ヨレヨレ未満って
とこだとは思う。
ベンチの上には、ネコちゃんが3匹。
ボクとキアイちゃんと、
どういうわけか、
もう一匹ネコちゃん。
石彫人の彼は「家族だから」といい、
ボクは「えっ？」と驚いたその日に、
一匹のボロボロの子猫ちゃんが
ウチの山を訪ねてくれた。
以来、のらりくらりの
「ノラちゃん」は、23年間、
家族だった。
今はデリちゃんがいるけど、
その前はベンチに寝そべる
「ノラちゃん」が家族だった。
久しぶりに、
ノラちゃんを思い出した。
弱った晩年のやさしい顔が
浮かび上がる。
たくさん水素水、
飲ませたかったなぁ。
ベンチのヨコ辺り。
ノラちゃんは、きっと目を細めて、
お茶目な表情をしながら、
ボクらを見守ってくれているはずだ。
コメント
コメント ( 2 )
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いい話ですね♪(^^)
ノラちゃんを想像し、感動しました(^^)
今でも、ノラちゃんは、天国で見守っていてくれてると思います。
ありがとうございます(^^)_(._.)_
久しぶりに、ノラちゃんを思い出してウルウル。23年は長かったからな。晩年は爪も
研げなくて巻き爪になり、段差につまずき、やわらかいものしか食べられなくなったり、ま、思い出がつきません。デリちゃんは若くてピチピチですね。