読まずに寝れるか！「日本三國」
「日本三國」松本いっか
昨年あたりから超話題の１冊。令和の終わり頃から少子化・産業衰退・新興国の台頭などで、衰退した日本。文明は明治初期頃にまで後退し、日本国は滅亡。列島は「大和」(王政)、「武蔵」(王政)、「聖夷」(共和制)
※物語開始時
の三國に別れていた。物語は大和国の一部、愛媛の農業官の若者が、妻を宰相に惨殺され、國そのものを変えることを誓うところからスタートする。大和国の将軍に仕えた彼は、後に稀代の戦略家として活躍するわけです。
そう、まさにこの物語は三國志なのです。他の２國のうち最弱最貧の「聖夷」はクーデターで共和制が倒れ、カリスマ性のある新しいリーダーが誕生します。
とにかくこの面白さは、読んでみないとわからない。漫画ファンの間で騒然となった話題作です。リアルな現在の地名が出てくるのも嬉しい。
例えば、石川から福井に進軍してくる時、今の北陸道を進むと見せかけて、白山市から白峰峠を越えて谷村から恐竜博物館(新勝山城)で激突など、地元の人間は泣けます。
心配なのは、作者の発表ペースが遅れてきてるということ。膨大な資料と登場人物、複雑な国家間の駆け引き、考えるだけでも凄まじい労力でしょう。何しろ全て創作になるんけですから。
既刊３巻。ぜひどうぞ！
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