「SiNQ感想文コンテスト」投稿:「自分」

人は何のために生まれてきたのか。
幸せとは何か。

私がそれを深く考えるようになったのは、4年ほど付き合った彼と別れてからだ。

当時の私は社会人になりたてで（大学の頃から個人事業主として働いてはいたが）、彼は15歳上で起業を考えていた。
別れた理由はお互い多忙だったからじゃない。
経験値の差だ。
20代前半の私と40代の彼とでは、あまりに人生経験の差がありすぎた。
私は割と裕福な家庭に産まれ何不自由なく暮らしたおかげでご飯の炊き方すら分からなかった。
まして一人暮らしなんて許してもらえず20代半ばまで実家で甘やかされて育ったため、一般常識というものが全くなかった。
プライドが高くその割に何もできないかまってちゃん。
彼にとってはかなり付き合いにくい女だったと思う。今なら分かる。

彼と別れた後、私は誰とも付き合う気になれずあっという間に5年が過ぎた。
その5年の間にプライベートで何もなかったといえば嘘になる。
かなり遊んだ。
そのおかげでさまざまな経験を積んだ。知識がついた。
そしてある結論にたどり着いた。

「引き寄せの法則は本当にある」

昨日、中部ブロック初の研修会が名古屋でおこなわれ、私はSiNQについて説明する講師を任された。
そのとき量子力学の有名な実験『二重スリットの実験』の話の中で『引き寄せの法則』の話も少しだけした。

簡単に説明すると「夢は思い続ける事で叶う」という事だ。
思い続ける事でミクロレベルの原子が動き、それを引き寄せようとする。
つまりスピリチュアルな感じのする『引き寄せの法則』は科学的に証明できるのだ。
もちろんただ心の中で思い続けるだけではなく、口に出して行動する事が大切。
それによって初めて賛同者が集まり、その夢が現実味を帯びてくる。

思い返してみれば昔から私は口に出した夢はほぼほぼ叶ってきた。
特に彼と別れてからの5年間は、それを強く実感するようになった。
絶対に「それを叶えたい」という強い思いがあったからだ。

例えば彼と別れてすぐ、とにかくいろんな経験を積もう（箱入り娘のままでいるのは死んでも御免だ）と思い、これまでやりたかったけどできなかった事を書き出してみた。

・一人暮らし
・ピアスを開ける
・タトゥーを入れる
・競馬をやってみる
・麻雀を極める

これはほんの一部だが、全部親にずっと反対されていた事だ。
これを全部実現させた。
その結果…

・一人暮らし
　→自分には家事を効率的にこなす能力があると知った
・ピアスを開ける
　→やっと何かから開放された気分になった。正直めっちゃ痛かった
・タトゥーを入れる
　→タトゥーに対する偏見が一切なくなった
・競馬
　→おもしろい。少額で決まった数字しか買わなければギャンブル性は少ない
・麻雀
　→楽しい。脳トレになる

と分かった。
これも全て「〜したい」と思い続けた結果であり、思い続ける事でそれを叶えてくれる場所や人が集まり、情報を手に入れ、叶える事ができたのだ。
ピアスを開けるのだって、私が「ピアス開けたい」と言い続けていたら友人がピアススタジオを経営している人を紹介してくれて、安全にかつお得に開ける事ができたのだ。

そしてその5年の間にもうひとつ強く思い続けた事がある。

「自分にふさわしい人が現れますように」

「彼氏がほしい」とか「結婚したい」とかじゃない。
自分にふさわしい人がどういう人かを知り、それがろくでもない男なら自分もろくでもない人間なんだろうし、良い男が現れればそれはそれで幸せな事だと思った。
その結果、私がこの5年間で出会った男たちは皆、イイ男だった。
ダメ男は一人もいない。
皆それぞれに好きな仕事に熱中し、遊びも本気で楽しむ。
その結果私は今、自分にふさわしい、いやもったいないくらいの人と出会い一緒に暮らしている。
引き寄せの法則によりまたひとつ夢が叶ったのだ。

これは何も恋愛に限った話ではない。
仕事でも言える事だ。
成功したいなら、幸せになりたいなら、情報を得て知識をつけ経験値を上げる事…も大事だが、それ以上に”思い続ける事”。
これをやめてはいけない。

幸せの形は人それぞれだ。
夢も人それぞれだ。

だからこそもっと自分に素直に正直に誠実に生きていこうと、TAKAHIROさんの記事を読んでいて思った。

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